山ふところの宿みやま(鳴子温泉郷)★紅葉終わりかけ編

本当は桜の季節に来たかったみやまさんに、半年遅れでようやくやってこれた。
午後2時半過ぎ、のどかな無人駅の川渡温泉駅に降り立つと、すでに館主の板垣さんが迎えに来て下さっていた。
この日は気持ちのいい秋晴れ。でも紅葉は既に終わりかけなのだそう。

f:id:ONSENbird:20211112192724j:plain

車に乗り込むと、あっという間に宿に到着して、部屋に案内される。
過去に泊まったのは湯治用のリーズナブルな部屋だったけど、今回はついに念願の別館に泊まるのだ!
別館の各部屋には野鳥の名前がつけられていて、私に割り当てられたのはヤマセミの部屋。大好きな鳥なので、テンションUP♪
余計なものが一切ないスッキリした部屋は、1人には贅沢すぎる広々感。
大きな窓の外には自然のままの林が広がっている。

f:id:ONSENbird:20211112194517j:plain
f:id:ONSENbird:20211112194602j:plain

トイレも洗面台もスッキリ。
館内には木がふんだんに使われていて、全体的にベージュ~モスグリーン系で色調が統一されている心落ち着く空間。(この木材は金山杉という高級なものらしい)

f:id:ONSENbird:20211112195519j:plain
f:id:ONSENbird:20211112195713j:plain

 

まずはお菓子とお茶でひと休みしてから、いそいそとお風呂へ。。。
部屋には金庫がなかったが、お風呂の脱衣場にミニ金庫がついているので安心。
脱衣場にはありがちな注意書きが一切なく、成分分析表だけが堂々と掲げられている。この別館には、無駄なものは何もないが必要なものはちゃんとある、というミニマリズムが貫かれている気がする。
だから、どこにいてもスッキリした清潔感が漂っていて心地よい。

f:id:ONSENbird:20211112195543j:plain
f:id:ONSENbird:20211112202038j:plain

 

みやまさんのお風呂は、こぢんまりした内湯が1ヶ所のみ。
ドアを開けて浴室に足を踏み入れた瞬間、ふわっと木の香りに包まれる。
露天はないけれど、この内湯があまりに気持ちいいので、もうこれだけで大満足💛
f:id:ONSENbird:20211112202442j:plain

泉質としては「単純温泉」なのだけれど、ほうじ茶のような濃い色をした独特のお湯で、匂いや刺激は全くない。弱アルカリであるものの、とろみもなく、どちらかと言えば肌がキュッとなる感じの感触。そして後からスベスベになる。
消毒なしのかけ流しで、浴槽に身を沈めると、ザバーとお湯が外に流れ出す。
源泉が37℃前後と低めなので加温されていて、ぬるすぎず熱すぎず、夢心地になる心地よさ。あぁ、毎日このお湯に浸かりたい。。。
※お湯がほうじ茶色で足元が見えにくいので、段差には注意。

f:id:ONSENbird:20211112204140j:plain

お風呂の後、素敵なラウンジで雑誌を読みながらくつろいでいると、板垣さんがさりげなくクラシック音楽をかけて下さった。
板垣さんはしじゅう館内をパトロールして、お客が困っていないか目を配られている模様。このサービス精神には頭が下がる。
ちなみにラウンジのすぐそばにはストックルームのような小部屋があり、そこの冷蔵庫にモノを入れさせてもらえる。(部屋には冷蔵庫がない)

f:id:ONSENbird:20211113200337j:plain

夕食は18:30スタート。
みやまさんは1日に2~3組のお客しか受け入れないらしく、たぶん客室の半分くらいは空いている。その空いた部屋を食事処として使うシステムで、今回の滞在中、私の専用食事処はずっとホオジロの部屋だった。
まずは山菜料理から。手前の食前酒はブルーベリー酒。

f:id:ONSENbird:20211113201458j:plain
f:id:ONSENbird:20211113201527j:plain

続いて、岩魚のみじん粉揚と鯉のあらい。
みじん粉というのはコーンスターチのようなものだそうで、カリッと揚がった岩魚は頭から丸ごといただける。酢味噌をつける鯉のあらいは大好きな料理💛
次に出てきた「飛龍頭」という1品は初めて。がんもどきのような味わいで、さっぱりしている。どれも美味しい。。。
この他に、かぶら蒸と鶏まんじゅう、大きな丸い麩が入ったお吸物、じゃこと大葉のおにぎりが出て、デザートはりんごの赤ワイン煮だった。盛りだくさん!

f:id:ONSENbird:20211113202017j:plain
f:id:ONSENbird:20211113202033j:plain

部屋に戻ってゴロゴロした後、お腹がこなれた頃合いを見計らって夜のお風呂へ。(夜は23:30まで入浴可能)

* * * * * * * * * 就 寝 * * * * * * * * * 

翌朝は8時から朝ごはん。
ご飯がすごく立派なおひつ(?)に入っている! その下に敷かれた畳の鍋敷きみたいのも可愛い。
農業も営んでいるみやまさんが手づから育てられたササニシキは絶品の美味しさ💛
パリパリした紫蘇巻きとご飯が相性抜群で、普段はコシヒカリ派だけど、ササニシキもいいな~と思う。

f:id:ONSENbird:20211114195724j:plain

部屋に帰って窓の外を眺めながらくつろいでいると、カケスがやってきて地面に降りた。おぉ、と思ってよく見ようと立ち上がったら、すぐに逃げられてしまった。。。
でも、外の林に居ついているらしく、時々ジェイジェイ鳴いてる声がする。

f:id:ONSENbird:20211114200703j:plain

みやまさんの敷地内にはカリンの木があり、この時期たわわに実をつけている。(去年はあまりならなかったそうなので、当たり年とハズレ年があるのかも)
お願いして、おみやげに実を2つ採らせていただいた。10個でも20個でも持ってって、と言われたけど、そんなにさばけないので2つだけ(笑)
これで帰ってからカリン酒を漬けるという楽しみができたぞ!

f:id:ONSENbird:20211114201326j:plain
f:id:ONSENbird:20211114201347j:plain

この日は天気がイマイチで小雨が降っていたけど、せっかくなので鳥見散歩へ。
外に出て改めてみやまさんの外観を見てみると、玄関がある本館は普通の住宅のような趣で、実際本館の部屋に泊まった時は、宿というより親戚の家に居候させていただいているようなアットホーム感だった。
今回泊まっている別館は右手の方にあるのだけれど、外からはあまり見えない。

f:id:ONSENbird:20211114201610j:plain

田んぼの間の道をのんびり歩いていくと、天気は悪いけど意外と鳥たちがいた。
セグロセキレイのような見た目だけどヴィーヴィー鳴いていてちょっと違うような鳥と、薄めの茶色の大きな猛禽を見たが、残念ながら誰だか分からない。

f:id:ONSENbird:20211114201704j:plain
f:id:ONSENbird:20211114201638j:plain

こんな天気なので早めに切り上げて宿に戻り、午後のお風呂へ。
今日もひとり貸切状態で、静けさの中ぼーっとお湯に浸かる幸せな時間。。。
温泉に洗われ続けた浴槽のへりの木が黒檀のような色になり、表面がすべすべな感じがすごくいい。

f:id:ONSENbird:20211114203359j:plain

この日はお昼を抜いてしまったので、夕ごはんが待ち遠しかった。
2日目の献立はマガレイの焼魚、なめこおろし、おでんからスタート。食前酒は梅酒。
空のグラスも用意されていて、自分で飲み物を持ち込んでOKらしいので、次回は古川駅のお土産売場で日本酒など買ってくるのもいいかも。
おでんには練り物ではなく、豚の角煮が入っている。ほろほろに煮えていて美味しい。
続いて、海鮮サラダと「空也蒸」←茶碗蒸しの中にお豆腐が入っている。
海鮮サラダはピリ辛ドレッシング味。タコのお刺身が柔らかで絶品。

f:id:ONSENbird:20211115220253j:plain
f:id:ONSENbird:20211115220310j:plain

ちょっとビックリしたのが「大根餅」。
飲茶で出てくるようなのをイメージしていたら全く別物だった。
とろけるような食感のお餅で、表面がシャリっとする感じの甘辛味。
そして海苔が絶妙なコンビネーションで、感動の美味しさ💛
作り方を伺ったら、白玉粉大根おろしを混ぜ合わせて、ごま油で焼くのだそう。材料も作り方もシンプルな感じだけど、自分でも作れるかな?

f:id:ONSENbird:20211115221619j:plain

最後に春巻とおむすび、お吸物、フルーツ。
春巻はチーズとハムが入っていて、ちょっと洋風。
連泊しても全て1日目とは違うメニューを用意して下さり、ありがたい。
昼抜きだったのに、ものすごく満腹になった。ご馳走さまでした!

f:id:ONSENbird:20211115222842j:plain
f:id:ONSENbird:20211115222904j:plain

満腹すぎたので部屋に戻ってから腹ごなしに時間がかかり、23時近くにようやくお風呂に行けた。

* * * * * * * * * 就 寝 * * * * * * * * * 

最終日は起きたらまずお風呂に入り、スッキリした気分で朝ごはんをいただく。
焼魚の隣にあるのは栗きんとん♪

f:id:ONSENbird:20211115224015j:plain

和朝食の後にコーヒーが出てくるのが嬉しい。
そして、このコーヒーを持ってきて下さる際に今日の予定を聞かれ、送迎をお願いできるのが何ともありがたい。
1人をわざわざ送ってもらうのも悪いな…と思ったりするのだけれど、みやまさんはそういう気おくれを感じさせない明るさで対応してくださるので、結局帰りも鳴子御殿湯駅まで送っていただくことに。

次回こそ桜の季節に来るべし!という思いを新たにして帰途についた。
部屋にお散歩マップがあったので、あれを片手に花見&鳥見散歩をしたいな~。
天気が良ければ鳴子御殿湯駅まで歩いても良さそうなので、鳴子温泉方面まで足を延ばすのもアリかも、と早くも次の計画がふくらむ♪

=Memo=
1泊2食つき 19,800 yen(別館)
夕食@個室、朝食@個室
Check in 15:00/out 11:00
温泉:単純温泉(pH7.8)












 

 

 










 

夏の美味しいもの:プルーンのコンポート風

f:id:ONSENbird:20210815145933j:plain

夏になるとスーパーの果物売場に並ぶ生プルーン♪
採りたて新鮮ならそのまま食べるのが最高なのだけど、産地で買わない限りどうしても食感がグニョグニョしてしまっている。
なので、軽く火を通してコンポート風にすると、フレッシュ感が残りつつ食感も気にならずに美味しい。
作り方は超適当&簡単。

f:id:ONSENbird:20210815150031j:plain
f:id:ONSENbird:20210815145951j:plain
f:id:ONSENbird:20210815150053j:plain

①洗ったプルーンを2つ割りにして鍋に入れ、砂糖をバサッとかけ、しばらく置く(種はつけたままでOK)。
②飲むフルーツ酢をちょこっと足して、蓋をして火にかける。弱めの中火くらい。
③適当に煮崩れるまで、時々軽く混ぜつつ5分弱ほど火を通す。

つめたく冷やしたコレが朝食デザートにあると最高💛

宝巌堂(栃尾又温泉)★梅雨編

私にとって毎年楽しみで欠かせない年中行事である、栃尾又での湯治。
かれこれ10年くらい、少しずつ季節をずらしながら訪れているけれど、泊まるのは必ず宝巌堂さんと決めている。

f:id:ONSENbird:20210705190340j:plain

栃尾又温泉のバス停を降りて、すぐ目の前の小さい坂道を登ると宝巌堂に到着

f:id:ONSENbird:20210705190808j:plain

入口では可愛いフクロウの置物がお出迎え

カラカラといい音がする玄関の引き戸を開けると、今年も来れた!という嬉しさに胸が高鳴る。

今回宿泊するのは一番のお気に入りの部屋で、小上がりに予め布団が敷かれている。裏山に面している側にあり、やや薄暗く涼しいので、夏にはちょうど良い。
ちゃぶ台の上には新潟米のおかきとラパンさんのクッキーが用意されている。このクッキーはホクホクした食感がとても美味しくて大好き。犬のメレンゲもかわゆい。

f:id:ONSENbird:20210705191906j:plain
f:id:ONSENbird:20210705192017j:plain

もともと湯治宿だったところはトイレが共同だったりする場合が多いけれど、宝巌堂さんは全ての部屋にキレイなトイレと洗面台が完備されている。
洗面台はモノを置く場所がたくさんあって使いやすいし、木の床のトイレは妙に落ち着く空間。レトロでノスタルジックな風情でありながら機能性も兼ね備えた部屋は、居心地抜群で本当にくつろげる。

f:id:ONSENbird:20210705193637j:plain
f:id:ONSENbird:20210705193718j:plain


温泉は共同浴場で、宿の外にある。(うえの湯・したの湯・おくの湯の3ヶ所)
お土産売場を通り抜け、食堂わきから屋根付きの外階段を下りて行く。
真夏になると、この階段の柱にはセミの抜け殻がたくさんついていて楽しいのだが、まだ時期が早いのでセミは鳴いていなかった。

f:id:ONSENbird:20210706191348j:plain
f:id:ONSENbird:20210706191404j:plain

左:お土産売場。今年も色とりどりのパサールバッグが飾られている。

右:温泉へ続く外階段

うえの湯に入ったら、まさかの貸切状態でビックリ。写真を撮るチャンス!と思ったけれど、残念ながら浴室の写真撮影は禁止されていた...
温泉ブログなのに、なかなか温泉の写真が撮れない💦
栃尾又のぬる湯は源泉かけ流しの証か、温度が変動する感じで(あるいは自分の体調との絡みか)、その時々で温かく感じたり、ちょっと冷たかったりする。
今日はちょうど良くほの温かかった。
濃いブルーのタイルの浴槽と窓の外の一面の緑とのコントラストが美しく、至福のひととき。

お風呂から上がった後は本箱で温泉雑誌をピックアップして、部屋に戻ってティータイム。

f:id:ONSENbird:20210706193420j:plain

昨年だったか、新たにオープンした「本箱」

文庫本や漫画も色々あるので、滞在中にミステリーなど読破するも良し。

湯治コース(2泊~)で宿泊すると、食事は部屋に届けてくれる。
夕ごはんが届く6時が近づくと、いそいそとドアを開けてスタンバイ♪
【今日のメニュー】ブリ塩麹漬、塩もみキュウリと牛肉の炒め物、大正金時豆チリコンカン、ズッキーニのナムル、アボカド入りマカロニサラダ、カリフラワーの出汁マリネ、ご飯(コシヒカリ)、味噌汁、漬物

f:id:ONSENbird:20210706194250j:plain

湯治コースは品数が少なめなのだけれど、「食べきれないほどのご馳走」が苦手な私にはこれが適量。丁寧に手作りされた野菜たっぷりの定食という感じで、しみじみ美味しく、とても健康的な気分になれる。
お膳2つをどん!と据えられた後はスタッフさんが立ち入ることもないので、マイペースで完食できるのも嬉しい。

夕食後しばし休んだら、再び温泉に浸かりに行く。今度はしたの湯へ。
階段をかなり延々降りて行くので、帰りの登りはちょっとキツイ。でも、途中には椅子が置いてあるので、ひと休みすることもできる。
この階段は昼間でも薄暗く、ミステリアスな感じがなんだか良い。

f:id:ONSENbird:20210707184701j:plain

入浴後は、すみやかに就寝。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

2泊目の朝食
この季節のフルーツはさくらんぼだった。大粒で美味しい💛

f:id:ONSENbird:20210707185717j:plain

朝食後は、散歩に出発。
栃尾又は梅雨のシーズンでも割と晴れていたりする。朝目が覚めて「雨だ…」と思っても、次第に晴れることがままある。

f:id:ONSENbird:20210707190154j:plain
f:id:ONSENbird:20210707190358j:plain

散歩道は来るときにバスで上がってきた道なのだけれど、栃尾又温泉で行き止まりになるため、ほぼ車が通らない。道端の花を眺めたり鳥の姿を探したりしながら、のんびり歩けるところが嬉しい。誰もいないのでマスクを外して、山の香しい空気を思い切り吸い込む!
歩いていたら、向こうから道路の上をテンが走って来た。目があったらピタッと固まって、草むらにゴソゴソと消えていった。
それにしても、7月なのにウグイスとホオジロばかりが囀っているのは変な感じ。
オオルリキビタキの声も聞こえたけれど、姿は見えず。

f:id:ONSENbird:20210707191253j:plain
f:id:ONSENbird:20210707191319j:plain

以前から気になっていた「大手沢遊歩道」の看板がある横道に入っていったら橋があった。橋の向こうには杉木立が広がり、いかにも野鳥がいそうな雰囲気。でも橋の上が一面の水たまりで、ここに踏み込むのはためらわれる…。また今度、梅雨じゃないシーズンに来てみよう。

宿に戻った後は、午前の入浴→昼ごはん→本など読みつつ寝落ち→夕方の入浴といった感じでゴロゴロ過ごす。昼食は注文すれば出してもらえるけれど、いつもカップヌードルで簡単に済ませてしまう。滞在中は朝も晩も美味しいゴハンをもりもり食べているせいで、おやつもあまり食べない。

【2日目の夕食】
みゆきます刺身、えちごもち豚みそ漬、揚いんげんツナあえ、おかひじきしょうが浸し、おからサラダ、みゆきなす柚子胡椒あえ、ご飯、味噌汁、漬物

f:id:ONSENbird:20210709192233j:plain
f:id:ONSENbird:20210709192304j:plain

珍しく酒が飲みたい気分だったので、本箱の入口にある飲み物冷蔵庫からクラフトビールを取ってきてみた。独特の香りがあって美味しい♪(久保田スパークリングも魅力的だったけれど、1人で飲むには1本が大きすぎた)

夕食後テレビを見ていたら、新潟の竹所という古民家村が紹介されている番組がやっていて、とても面白かった。いいなぁ、こんなところで暮らしてみたい…と妄想しつつ、今日もすみやかに就寝。

* * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * * *

最終日の朝食
今日は卵焼きだ!ほんのり甘く、出汁巻よりはしっかりしているけどフワッとした絶妙な食感が美味しい。去年泊まった時は2日とも温泉卵だったので、久しぶりに卵焼きを味わえて満足💛
今回はついに滞在中4食ともお櫃のご飯を完食した。

f:id:ONSENbird:20210709193706j:plain

 

2泊3日の極楽湯治はあっという間に終わってしまい、後ろ髪を引かれつつ帰路に着く。
でも、最後にもう1つお楽しみが残っていた。
新幹線の浦佐駅がちょっとバージョンアップして、新たに観光案内所がオープンしていたのだけれど、そこでヤミーさんのジェラートが買えるようになっていた♪

f:id:ONSENbird:20210709195700j:plain
f:id:ONSENbird:20210709195728j:plain

このお店のジェラートは前々から食べてみたかったのだけれど、浦佐駅から30分くらい歩かなければならないため、なかなか機会がなかった。新幹線の待ち時間にジェラートで一服できるのは嬉しい。ミルクの味が美味しく、後味スッキリ。

さらに、この秋ついに2階建て新幹線のMAXが引退するということで、メモリアルグッズコーナーが作られていた。新幹線ホームにも「ありがとう!!! MAX」の看板があり、浦佐駅スタッフの皆さんのMAX愛がひしひしと伝わってくる。
私も新潟に来る時は何度もお世話になった。車体にピンクのトキの絵が描いてあるのも素敵だった。寂しくなるけど、今までありがとう、MAX。

=Memo=
1泊2食つき 16,500 yen(湯治コース)
夕食@部屋、朝食@部屋
Check in 13:00/out 10:30
温泉:ラジウム泉(pH8.4~8.6)
バス代(小出駅栃尾又温泉)420 yen(SUICA等使用不可)

 

 

サボテンの花が咲いた!

f:id:ONSENbird:20210508192907j:plain

10年以上前に伊豆のシャボテン公園で買った丸いサボテン。
その後、一度も花を咲かせることなくベランダの片隅でひっそりと生き続けてきたのだったが、なぜか今年になって突然花を咲かせた。
3月初旬にサボテン表面の小さな赤い点を発見した時は、これはひょっとして蕾だろうか...と半信半疑だったけれど、日を追うごとに赤い点は次第に大きくなってゆき、立派な真紅の蕾に成長した。
そして4月末、ついに開花!
触ってみるとパリッとした硬い花びらで、色合いも質感もプラスチックっぽい。赤というよりオレンジ色の明るい花は、見るたびにポジティブな気分になれる。
今までこのサボテンが何者なのかわからなかったのだけれど、咲いてくれたおかげで「雪晃」という品種であることが判明した。
約2週間ほど目を楽しませてくれ、最後は花びらがしおしおになった。
来年も咲いてくれますように。

f:id:ONSENbird:20210515171201j:plain
f:id:ONSENbird:20210515171511j:plain
f:id:ONSENbird:20210515172136j:plain
f:id:ONSENbird:20210515171702j:plain


3月6日:サボテンの表面に小さな赤い点を発見
4月27日:開花直前の蕾
5月2日:最高潮に咲いている♪
5月12日:そろそろご臨終

俄然やる気を出したサボテン、2022年にも花を咲かせた。
しかも今年は2輪!

2022年5月22日撮影

2023年にも1輪咲いた♪ (4/30開花)今後は毎年咲いてくれるのかも!









中禅寺金谷ホテル(奥日光)

お昼すぎに東武日光駅に到着。
まずは駅から徒歩5分くらいのお気に入りのカフェ仁右衛門さんでひと休み。

f:id:ONSENbird:20210429144817j:plain

 

f:id:ONSENbird:20210429145258j:plain
f:id:ONSENbird:20210429145225j:plain

このお店には焼物のギャラリーが併設されていて、普段使いにいい感じの器が並んでいる。今回は益子焼カップをお買い上げ♪
抹茶ババロアにはアイスクリームとあんこ、もちもちした何かが添えられていて、パフェのような満足感。深入りコーヒーも美味しかった。

ひと休みの後は、さらに歩いて15分ほどの三ッ山羊羹本舗へ。
三ッ山さんの塩羊羹はコクのある塩味がなんとも言えず美味しくて、ちょっと重いけど日光に来たら買って帰ることにしている。

f:id:ONSENbird:20210429151420j:plain

欲しいものが買えたので、再び駅前に戻り、金谷ホテルの送迎バスに乗り込む。中禅寺温泉まで路線バスだと1200円くらいかかるので、無料送迎はとてもありがたい。

いろは坂を上がっている途中、とあるカーブにさしかかった時、道路脇の崖っぷちに大きな鳥が佇んでいるのが目に入った。キジの雌かと思ったが、それにしては色合いが赤っぽい...ヤマドリだ!と思った時にはもうバスはカーブを曲がりきり、あっという間に通り過ぎてしまった。長い尻尾までは確認できなかったけれど、背筋を伸ばしてスックと立っていた姿がカッコ良かった💛

40分ほどでホテルに到着。

f:id:ONSENbird:20210429153641j:plain
f:id:ONSENbird:20210429153709j:plain

バルコニー付きのスタンダードツインルーム。部屋の両端にバスルームとトイレが別々にあり、それぞれに洗面台がついている贅沢な作り。
バルコニーに通じるドアを開けると、爽やかな空気と野鳥の囀りが流れ込んで来て最高に気分がいい。早速外に出て、双眼鏡で野鳥を観察!
滞在中に見られたのは、アカゲラゴジュウカラコゲラ、コガラ、シジュウカラの面々だった。ホテルの庭に集っているから人慣れしてるかと思いきや、双眼鏡を向けるとすぐに逃げて行ってしまうのが残念。意外と愛想悪い…。

 

さて、お楽しみの温泉へ♪
奥日光の温泉は白濁した硫黄泉だけれど強酸性ではないので、草津や万座と比べるとマイルドな感じで、お気に入りの泉質。コロナ対策で一度に10人までしか入れないシステムになっていて良かった。(いつ行っても誰かしら他のお客さんがいたので写真はナシ。)
お風呂あがりには自由にコーヒー・紅茶がいただけるラウンジでティータイム。以前来た時はロンネフェルトのハーブティーが色々置いてあって美味しかったのが、今回は消えていた。ちょっと残念だけど、売店で売っているのを発見したので、お土産に買って帰った。

<ラウンジの利用時間:15:00~22:00>

f:id:ONSENbird:20210430163832j:plain
f:id:ONSENbird:20210430163804j:plain

 今回の宿泊プランは夕食がルームサービスの軽食で、3種類のメニューから選べるようになっていた。お願いした時間になると、素敵なワゴンで熱々のクリームコロッケ(1つは蟹、もう1つは鶏肉)を部屋に届けて下さった。衣はサクサク、中はトロリとして美味しい!かぼちゃのポタージュにはコーヒーの風味がついていて、ひとひねりある味わい。パンとミニサラダもついていて、程よく満腹になった。

f:id:ONSENbird:20210430165302j:plain

    

         *  *  *  *  *  *  *  *  就 寝  *  *  *  *  *  *  *  *

 翌朝の朝食はレストランで。基本は洋食だけれど、追加料金で和食にもできるらしい。私はオムレツが楽しみだったので、迷わず洋食。バイキングで好きなものを好きなだけ…というのも良いけれど、たまには好みの卵料理と付け合せ・ジュースを選び、できたてを席まで持ってきてもらうという優雅な朝食が無性に食べたくなる。
私と同じように1人で来ているお客さんもいたし、せいぜい2~3人で静かに食事を楽しんでいる方々ばかり。窓の外の木立にやってくる野鳥を眺めながらゆったり朝食を味わう幸せなひとときを過ごせた。朝食は9:30まで頂けるので、朝からバタバタしなくていいところもありがたい。

f:id:ONSENbird:20210430170117j:plain

 この日は戦場ヶ原でハイキングをする予定だったのに、残念ながら雨降り。それでも一応行ってみることにして、チェックアウト後にフロントに荷物を預け、傘もお借りして出発した。
が...、そもそも湿原なので、雨が降ったら道は水たまりだらけとなり、木道まで辿り着く前に靴の中までビシャビシャに💦
4月の奥日光は、まだ冬のような枯々とした景色(そんなに寒くはない)。赤沼のバス停前にある茶屋も「冬季休業中」だったから、やはり4月は冬なのだろう。こんな天気でも、ウグイスだけはキレイな声で囀っていた。
あまり長居するとさらに道がひどい状態になりそうなので、諦めて早々に撤収した。天気が良かったらさぞかし気持ちよかっただろうなー、残念。

f:id:ONSENbird:20210430184411j:plain
f:id:ONSENbird:20210430184439j:plain


★今回のおみやげ★

益子焼カップ(道祖土和田窯)2,400 yen
・ロンネフェルトのハーブティー 
・塩羊羹  1,700 yen

f:id:ONSENbird:20210502152220j:plain
f:id:ONSENbird:20210430185041j:plain




=Memo=
1泊2食つき 20,960 yen
夕食@部屋、朝食@レストラン
Check in 15:00/out 11:00
温泉:露天あり(13:00~24:00/5:30~9:30)
含硫黄-カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩温泉(pH6.4)
金庫:ダイアル式のものがフロント近くにあり